【書評】沈黙のWebライティング —Webマーケッター ボーンの激闘—〈SEOのためのライティング教本〉(松尾茂起著)を読んで
作品紹介
【書籍名】沈黙のWebライティング —Webマーケッター ボーンの激闘—〈SEOのためのライティング教本〉
【著者】松尾茂起
【出版社】エムディエヌコーポレーション
【初版出版日】2016年11月1日
【ページ数】約630ページ
前著「沈黙のWebマーケティング」の続編のような形となっています。
前作についてはこちら↓↓をご参照ください、
本書の特徴
かなり分厚い「マンガ」です。
各章の終わりに解説のような形でwebライティングに関するノウハウが掲載されています。
webライティングに興味があるけど、難しい本で学ぶのはハードルが高いという人の入門書としてうってつけかと思います。
マンガ形式なのでスラスラ楽しく読めます。
どんな内容が書いてあるのか?
- SEOを意識したコンテンツは「そのコンテンツを求めている人を集客しやすい」「継続して露出することが出来る」という特徴がある
- SEOを成功させるために、グーグルが提供している「ウェブマスター向けガイドライン」を参考にすることが近道
- グーグルはユーザーの利便性を最優先に考えてアルゴリズムを調整している
- 狙うキーワードの検索意図を読み取るために、上位10サイトほど検索してみて参考にすべし
- 比較系コンテンツやまとめ系コンテンツが支持されやすいのは、ユーザーの「比較のコスト」(時間や手間)を削減しているから
- 比較系コンテンツを作成する際は「使いやすさ」や「客観性」が重要
- 「この」「あの」「その」等の指示代名詞を減らすことで文章を途中から読み始めたユーザーにも優しい文章となる
- 文章が読みやすくなるように、「箇条書き」「文字のサイズや色」「図やイラストの挿入」「行間・改行」「漢字とひらがなのバランス」などの工夫を行う
- 相手を「説得」するのではなく「納得」させるイメージで文書を書く
- すべての人を納得させる論理は無いが、すべてのことには理由がある
- SEOにおいては内部SEOと外部SEOが重要
- 検索エンジン経由でコンテンツを見に来る人の多くは「文章を読みたい」わけではなく「情報を知りたい」だけ
- SEO向けの記事の執筆においては「ライターのオリジナルな表現力」よりも「徹底的に分かりやすく整理していく」ことが重要
- 人は他者とのコミュニケーションをとるためにコンテンツをシェアする傾向が強い
- 拡散されやすいコンテンツには「見やすさ」「わかりやすさ」が必要
その他
503エラーについて
503エラーについても解説されています。
503エラーとは「サーバーへの同時アクセス数の制限を超えているため、訪問者の閲覧を制限している」という状態
詳しくはこちらのサイトが分かりやすいです↓↓
オウンドメディア
オウンドメディアとは「自社が所有し、運営するメディア」。
オウンドメディアの重要性が記載されていましたが、要はいきなり自社のHP(本命)にはあまり来客してくれないので、もう少しユーザーの利便性を重視したメディアやブログを運営し、そこからのリンクでアクセスに繋いでいくという運営方法のメディアのことかなと理解しました。
キーワードプランナー
グーグルが提供するサービスで、検索キーワードごとの月間検索回数を教えてくれるツール。
グーグルさん、便利なツール開発しまくりですね。
マズローの欲求5段階説
①生理的欲求
②安全の欲求
③所属と愛の欲求
④承認欲求
⑤自己実現の欲求
コンテンツを作成する際には、このうちの③と④を特に意識して作成すべきとのこと
本書で学んだこと
時間やお金を掛かっている「企業が作成するサイト」は強いものが多いが、他社や他製品との比較などは行いにくい傾向があるため、個人のサイトが勝つにはそのへんを上手く利用していけば勝算はあるのではないかという気付きを得られた。
その他にも有益な情報が多数あったので、気になったところをググったりしながら学習していきたいと思う。