ライフハック情報大好き人間のブログ

普段の生活にちょっとした幸せを

【書評】沈黙のWebマーケティング −Webマーケッター ボーンの逆襲− ディレクターズ・エディション(松尾茂起著)を読んで

【書籍名】沈黙のWebマーケティング −Webマーケッター ボーンの逆襲− ディレクターズ・エディション

【著者】松尾茂起

【出版社】エムディエヌコーポレーション

【初版出版日】2015年1月30日

【ページ数】約500ページ

本書の概要

 Webマーケティングについて、お堅い文章で単調に解説してもあまりおもしろくないので、マンガ形式にすることによって読書の興味を惹きつけるという手法を取っている書籍だと思います。

全9章で構成されており、各章の終わりにWebマーケティングの技術的解説を数十ページ加えるという構成。

ストーリー

Webマーケッターである主人公「ボーン・片桐」とそのパートナーである「ヴェロニカ」が、クライアントであるオーダー家具「マツオカ」のホームページについてコンサルティングを行っていく。悪役としてガイルマーケティング社が出てきて邪魔をしてくるという設定。

 

主人公ボーンはシックスパックの腹筋を備えた上半身に直にジャケットを羽織るだけという男前な姿で登場。

 

所持しているパソコンはセキュリティ目的で物理的に重くしており、金で作られたその個体の重さはなんと40kg

 

なお、そのパソコンはあらゆるアプリケーションの動作を最速にしているため、一定の時間が経つとCPUが暴走し熱を帯びる。10分以内に作業を終えないと301℃に発熱するという設定。

 

そして時折必殺技のようなものを出します。

ヴェロニカが「危ない!みんな離れて!」と言ったときは必殺技を出すときです。

とてつもない風圧や光が発生します。

 

設定がいろいろとぶっ飛んでいますが、それらの理由は、続編である「沈黙のWebライティング」の方で種明かしというか、そういうことだったのかというのが明らかになります。

なお本書の最後では、タイトルの「沈黙」の意味が分かるようになっています。

本書で学んだスキル

  • SEO順位を上げるために外部リンクを購入する手法もあるが最近のグーグルはそれを見抜き、順位を下げたり、ペナルティを課すこともある。ペナルティは手動と自動の2種類がある。手動ペナルティが課された場合はウェブマスターツール(グーグルサーチコンソール)で解除依頼を行う必要がある。
  • コンテンツの内容を重視する「コンテンツファースト」、スマートフォンユーザーが増え続けているため「スマートフォンファースト」の思考を持つ。
  • セールスレターという「手紙」形式の文章手法がある。主語は「皆さん」ではなく「あなた」で親しみを感じてもらう。
  • 「お客様の声」の使用を検討する。客観的な情報はユーザーに安心感を与える。
  • Webサイトの強みは後から改良を加えやすい事。そのため、サイト設計には改良のしやすさ等を考慮した上で行う。
  • ページは「セリング(セールのためのもの)」と「コンテンツ(リンクが集まる)」に分けて考えても良い。
  • SNSにおいて「コミュニケーションのきっかけ」となるコンテンツはシェアされやすい。
  • 「funny」なコンテンツは当たり外れがあるが、「interest」なコンテンツは中長期的に支持されやすい。
  • Twitterのフォロワーは関連性の低い興味を持たないフォロワーがたくさんいてもビジネスにおいてはあまり効果を発揮しない。
  • 「503エラー」は同時接続数上限が問題で発生する。多発するようならサーバの乗り換えを検討する。

まとめ

イラストが素敵なのと、ストーリーが普通に面白いのでWebマーケティングに興味の無い人でも楽しめるのではないかと思います。

 

なお、ストーリーはWeb上に公開されているため、こちらからご覧になれます。

www.cpi.ad.jp

これだけの質のコンテンツを無料公開してくれているなんて、本当に凄いことだと思います。

 

ストーリーだけでなく、Webマーケティングの技術的な部分についても学びたい場合は本書の購入をオススメします。↓↓