【書評】人生の勝算(前田裕二著)を読んで
【書籍名】人生の勝算
【著者】前田裕二
【出版社】幻冬舎
【初版出版日】2017年6月30日
【ページ数】約250ページ
【全体構成】
今、話題の若手起業家の初の著書。
全6章構成となっており、主に以下のような内容となっている。
第1章 著者の過去や株式会社SHOWROOMのもととなるような体験を中心に展開
第2章 SHOWROOMについてのお話
第3章 著者の投資銀行時代の話
第4章 著者のアメリカ本社勤務時代の話
第5章 SHOWROOMが軌道に乗るまでの話
第6章 SHOWROOMのこれからの話
【要点】
プロローグで「この本を通じて伝えたいことは大きく三つです」と記載されています。その三つとは以下のものです。
- 絆の大切さ
- 努力の大切さ
- 「コンパス」を持つことの大切さ
前半2つはよくある話と言えばそれまでですが、著者が1番言いたかったのは3つ目の「コンパス」を持つことの大切さではないかと感じました。
象徴的なエピソードとして、他人のモチベーションの源泉を研修すると自分の内面をもっと深く見つめ直すことが出来ると言います。
例えば、「モテたい」とか「新聞の1面に載りたい」などのモチベーションで働いている人もいたが、著者としてはそこまで共感出来なかったそうです。死ぬほど働くには、その元となる強大な燃料(モチベーション)が必要となってくるので、常に自分のコンパスを分析し、時には軌道修正することも必要になってきます。
死ぬほど働く著書に対して、兄の生き方も紹介されていたのが印象的でした。兄は何よりも「家族との時間」を大切にすると決めているそうです。だから、昼過ぎに仕事を切り上げて、その後は子供とゆっくりと過ごしたりしているとのこと。
これも協力な「コンパス」を持っているから出来る「強さ」であると著者は言います。
【感想】
個人的には第3章と第4章のお話に凄い刺激を受けた。
やはり成果を出す人というのは圧倒的にストイックに、圧倒的にバリバリ働き成果を出している。
著者の生き方に比べると、自分はなんとぬるい世界で生きているんだと実感させられた。
良い意味でやる気のカンフル剤となるような書籍だと思う。