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【書評】ブチ抜く力(与沢翼著)を読んで

【書籍名】ブチ抜く力

【著者】与沢翼

【出版社】扶桑社

【初版出版日】2019年3月2日

【ページ数】約330ページ

 

【目次】

書籍紹介

秒速で1億円稼ぐ男、与沢翼さんの最新の書籍「ブチ抜く力」。

現在は海外に拠点を置き、不動産投資にて稼ぎつつ、妻子と幸せな生活をしているようです。ダイエットにも取り組まれたようです。(本書の第4章で紹介されています)

以下、章ごとに内容を振り返りたいと思います。

第1章◆基本の法則
「すべての根底にある大原則」

 「1つのことに魂を売り、ブチ抜いていこう」

本書のメインテーマであり、おそらく与沢翼さんのアイデンティティの中核を成すテーマではないでしょうか。「生半可な覚悟や中途半端な行動は無意味」という言葉が胸に刺さります。

 

逆に言うとそこまでストイックに、1つのことに取り組むことが出来る人はほとんどいないから貴重であるということでもあるのでしょう。

 

また、飛行機に例えて離陸時が1番大変だが、1度上空まで上がれば、そこからは安定した飛行が可能だと述べております。

一度ブチ抜いてしまえば、良い話や良い仕事、良い人脈も次々と舞い込んでくるとも言っております。

最短・最速で圧倒的な結果を出す

目標が長期になると挫折してしまいやすい。

短期間だからこそ集中出来るし、急激に成長出来るし、間違っていた場合の軌道修正も早い。

また、短期間に成果を出すからこそ希少価値があり世間からも注目される。

センターピン(物事の本質)を掴め

 センターピンとはボーリングの真ん中のピンの事。これを倒せば他の9本もかなりの確率で倒れることを、例えとして表現している。

第2章◆ビジネスの法則
「人と群れるな。誰とも組まず、単独で突っ走れ! 」

会社に依存する生き方はもう終わりにしよう。

「なぜ、この会社に入ったのですか?」

という問いに即答出来るか?出来ない人は思考停止状態だと自覚しよう。

小さくても良いので副業や投資をすべし。

会社への依存度を下げ、安全を確保してこそ良い仕事が出来る。

常に一石二鳥以上を狙っていこう

1石1鳥のことは基本的にリターンが少ないのでやらない。

1石5鳥くらいを狙っていく。

「カゴの中のバッタ」になるな

小さなカゴの中に入れてバッタを育てると、自分が生きている世界はこのカゴの高さしかないと錯覚し、それ以上の高さを飛べなくなることを例えとして使っている。

 

これを人間に当てはめると、カゴの中は一見安泰だが、一生、他人に支配され自由のない生活だと著者は言う。

 

人と同じことをしていても得られることは少ない。

今の状況を疑い、脱出を試みよ!

「拡張性」を考えろ

ブチ抜いても、それで終わる世界で勝負するのではなく、拡張性のあるところ(分野)、長く続くところでブチ抜くべし!

どれだけ種を蒔き続け、失敗を積むか。

人間の能力に大差は無い。

成功者になるか否かは種を蒔き続けているかどうか。

失敗しない人なんていないので過度に失敗を恐れるな。

第3章◆投資の成功法則
「勝負は、チャンスが来る前から始まっている」

心と資金を準備しておく。

もし10億円あったら何をするか?

この質問に答えられますか?

勝負はチャンスが訪れる前から始まっている。

「継続力」と「加速力」

小さく始めて、手応えを感じたらアクセルを踏み込もう。

対象は絞る。常にポジションは0にするな。

仮に結果がマイナスになったとしても、そこには学びがあるので意味はある。

10年あれば人は何者にでもなれる。

10年先の理想や目標を持とう。

そのために今何を始めるべきか真剣に考えよう。

他人の言葉で投資商品を買う愚か者にはなるな

他人の言葉は一度自分なりに深く検討してから採用するかしないか考えよ。

失敗してもそれは自分の責任、人のせいにするな。

第4章◆健康の法則
「一日一日を全力で。その積み重ねが大きな結果に繋がる」

2ヶ月で22kgの減量に成功

過去にダイエットは幾度となく失敗してきた著者。

今回成功したのは、あらゆる環境が整っていてタイミングが良かったのも一つとしてある。

きっかけは生命保険の加入において、有利な条件で加入するためにダイエットを開始。

ダイエットでも最短・最速を目指す。

ダイエットのセンターピンは食べないで鬼動くこと

ダイエット期間の後半では27日間、粉末プロテインしか摂取しなかったとのこと。

 

正直、著者の究極なまでのストイックさがあるからこそ出来たことであるし、医師による健康管理も行った上で実行されているので、本書の中でも強調されているが、生命の危険も伴う方法であるので、一般の人が安易に真似を出来る方法では無いと思われる。

 

唯一参考にするならば、ダイエットにおいても安易に俗説は信じずに、自分なりに実験と検証を繰り返しているあたりが著者らしいと思った。

第5章◆情報収集の法則
「情報収集も3週間。「一人突っ込み」を繰り返し、センターピンを掴まえろ! 」

3週間でセンターピンを掴む

1週目:全体像を把握する

2週目:推論を立てる

3週目:センターピンを設定する

一人ツッコミを繰り返し反論を論破せよ

反対意見を論破出来るか徹底的に考えよう

そうすることで、自分の中の論理性が高まっていき、「本質」を掴むのが上手くなっていく。

第6章◆未来予測の法則
「これからの世界で起きる事を予測し、逆算して今から動こう! 」

 時代の潮流を読み切れ

時代の流れに敏感に反応出来なければ生き残れないし、成長出来ない。

これからは、「企業」ではなく「個人」の時代が来る。

周囲から一目置かれる存在となれ

与えられたことだけをこなす思考停止人間に未来は無い。

1国に依存するのはリスク。世界と取引出来る人間になろう。

自分のトリセツを知る

自分にとっての得意・不得意、好き・嫌いをはっきりさせよう。

不得意なものや嫌いなものは切り捨て、得なものや好きなものを最大化したほうが上手くいく。

まとめ

著者の最大の強みは「一つのことにとことんコミットし、圧倒的な成果を挙げていくこと」ではないだろうか。

そのことについて、著者の考え方や行動パターンがよく理解出来る良書である。

 

枝葉の論点かもしれませんが、日本株に関しては約3600もの企業が存在していて、そのうちの一部が上がり、大部分は下がっていく傾向にあるというのは、今後株式投資をする上で参考になった。

 

また、後半に述べられている、「なぜ自分は妻と居るのか」について、

「金があれば、より若い子を取っ替え引替えすることも出来る。でも、数十年後に年老いたときに長年連れ添った妻がいれば絶対に共有できるものがあるはず」と考えるからだそうです。なるほどなぁと思った。

 

全体的に賛否両論出てくる内容だが、学びが多い書籍だったと思う。