【書評】「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める! (苫米地著)を読んで
【書籍名】「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!
【著者】苫米地英人
【出版社】徳間書店
【初版出版日】2012年6月21日
【ページ数】約220ページ
苫米地さんの本はこれまでに何冊か読んだことがあり、何百冊も出版されているだけあって文章が読みやすく、サクッと読める割に学びがけっこうあるなという印象です。
今回の書籍についても何点か気づきがあったので以下に列挙したいと思います。
抽象度が低い人は感情に支配されている
まず抽象度とは、こんな感じ。
抽象度低い(情報量多い)
特定の個人Aさん
↓
人類
↓
哺乳類
↓
動物
↓
生物
抽象度高い(情報量少ない)
抽象度が低いとは端的に言うと視野が狭いということだと思います。
私の実体験でも思い当たる節があります。過去に職場の些細なことでイライラしていた時期があるのですが、当時は職場での出来事しか見えておらず今思うと視野が非常に狭くなっていました。現在は将来の夢や、もっと大事な友人や家族のことを考えたりすることにエネルギーを使っているので、ストレスの溜まりそうなことが発生してもそんなに感情的にならずに受け流せるようになりました。これが著者の言うところの抽象度が上がるということなんでしょう。
ゴール(自分が本当に心からしたいこと)を持つ
ゴールを持っていれば、それに関係の無いこと(ゴミ)にいちいち感情的にならないようになる。ゴールのための経験であれば、例えば「失敗」なども次の成功のために味わう。ゴールに関係のない感情は全部捨ててOK。ゴールがない人は一瞬一瞬がゴールのためではないから感情に振り回されてしまう。
自分にとってのゴールとは何か?それは自分自身との自問自答を繰り返すことによって見えてくるのではないでしょうか。その際に注意しなければならないのは、あの人よりも出世するとか、人に羨ましがられるような高級車に乗るとか、他人目線を気にした願望ではなく、自分自身の内側から溢れ出てくる本心は何かを感じることだと思います。
著者は「本当の幸福とは、自分が幸せになるだけでなく、自分以外の人も一緒に幸せになること」と考えているようです。全くそのとおりだと思います。
その他
その他に心の琴線に触れた箇所を以下に列挙していきます。
- 「他人の目に映っている自分」とは「自分は他人の目にこんなふうに映っているんだろうなというイメージ」。すなわち自分が作り出した虚像。自分が作り出した虚像で不安になったり嫌な気分になったりするのはバカらしいですね。
- 「他人のモノサシ」というゴミを捨て、心から望むものを求めて生きよ。そうすれば本来の能力を発揮できる。
- 失敗体験を何度も思い出すのは絶対に辞めるべき。百害あって一利なし。
- 頭がスッキリし、パフォーマンスが上がり、潜在能力が引き出されるのは、やりたいことをやっているときだけ。