【書評】読書する人だけがたどり着ける場所 (齋藤孝著)を読んで
【書籍名】読書する人だけがたどり着ける場所
【著者】齋藤孝
【出版社】SBクリエイティブ
【初版出版日】2019年1月8日
【ページ数】約190ページ
読書する人だけがたどり着ける場所とは
読書する人だけがたどり着ける場所とは、「浅い人」ではたどり着けない「深い人」だけが味わうことが出来る場所。
では、「深い人」とはどんな人のことか?
→教養が人格や人生にまで生きている人が「深い人」。
教養のある人のほうが人生が楽しくなる。
読書することによって教養が身につき、人生をより深く、味わい深く生きることが出来るということでしょう。逆に言うと、読書しない「浅い人」は人生を表面的な浅いものとしてしか味わうことが出来ないということなのでしょう。
私としては、読書しなくても深い人生を送っている人はいると思いますし、読書が必要十分条件では無いと思いますが、まぁ言っていることは分かるかなという感じですね。私は読書という行為を端的に言うと、手軽さや費用に対して得られるものというものはとてつもなく大きく費用対効果が非常に大きい行為だと思っています。
表紙について
表紙の絵がコペル君に似ているなと思って気になって調べてみたらやはり、「君たちはどう生きるか」の絵を担当した羽賀翔一さんが描いたみたいですね。
表紙でどれだけインパクトを与えることが出来るかで本の売れ行きにもめちゃくちゃ影響が出てくると思うので、賢い戦略だなと思いました。もちろん対価を払っているのでしょうけど。
まとめ
著者のお気に入りの作品を何点か例示しながら、読書という行為についての著者の考え方が論述されている書籍だったという印象です。著者の教養の深さを文章の端々から感じることが出来ましたが、なんとなく今の私ではまだきちんとこの本の良さを吸い上げることが出来なかったような気もしています。自分の読書レベルや思考力が上がったときに再度読んでみたいなと思える本でした。そのときは現在とはまた違った感じ取り方が出来そうな気がしました。