【書評】人間関係をリセットして自由になる心理学(DaiGo著)を読んで
【書籍名】人間関係をリセットして自由になる心理学
【著者】DaiGo
【出版社】詩想社
【初版出版日】2018年9月20日
【ページ数】約220ページ
第1章 なぜ、あの人に振り回されてしまうのか
人間関係で振り回される人、振り回されない人の違いとは?
それは、「人間関係を自分で選べる人」かどうか。
【よくある人間関係の本】
→苦手な人とうまく付き合っていく方法論が多い。
【本書】
→そもそも、苦手な人と付き合う必要はない。大事な人と付き合っていく。
・人間関係をカットしていくことへの不安
→一つのドアを閉じれば、別のドアが開くので問題無し
・人間が付き合える人間の人数の目安
→とある研究では150人と算出。著者の実感では30人くらいでOK。
第2章 誰とつき合うかで、人生はここまで変わる
- 人間関係が良好であれば寿命が15年延びるという研究もある。
- 例えばパーティーピープルのように頻繁に知らない人と会っていると、人間の脳は(動物として)本能的にストレスを感じる。
- 人間関係を選べれば、仕事にも好影響を与える。
- 人間関係を選べれば、自分の将来を自分で選ぶ力がつく。
第3章 人間関係から自由になるメンタルづくり
(一)レジリエンスを育てる
レジリエンスとは、人間関係の「体力」にあたるもの。
ストレスを乗り越えて成長するエネルギーのこと。
☓ 人間関係のストレスは少なければ少ないほど良い
○ 良い人間関係を手に入れるには、ストレスは避けられないと考える
→避けてばかりでは、繋がるべき人とのチャンスも閉ざされてしまう
・レジリエンスを育てるのに効果的なもの
- ウォーキング
- 犬を飼う
- 心身は関連していることを意識する
- 適度なストレスはスパイスと考える
・レジリエンスの好循環を起こす10の方法
①大切な人と過ごす時間を増やす
②自分なら超えられると考える
③変えられない状況を受容する
④現実的な目標を立てて、それに向かって突き進む
⑤不利な状況でも、自分で決断して行動する
⑥失敗しても、その失敗に自己発見の機会を見出す
⑦自信を高める
⑧長期的な視点を持つ
⑨期待する
⑩運動する
(二)共感能力を高める
共感能力だけを高めても、ストレスが強くなってしまうので、レジリエンスとセットで鍛えることが重要。
・迷走神経を鍛えて共感力アップ
→ヨガ、瞑想、自然に触れる、宇宙の写真や動画を見る、思いやりや自己犠牲を描いたストーリーに触れるなど。
第4章 あなたのための本当の人間関係のつくり方
①マキシマイザー戦略ではなく、サティスファイサー戦略をとる
→最高の友達を探し求め続けてもキリがないので幸せになれない。現在の大事な人と、もっと大事な時間を過ごすにはどうすれば良いかを重視。
②「コミュニケーション能力」幻想を捨てる
→内気な人やコミュニケーション能力に自信が無くても大丈夫。過度に心配しすぎない。
③接触を増やし、自然に触れ、イベントを共有する
→仲良くなりたい人と「接触」、「自然に触れる」、「イベントを共有」する。
④「頼む」ことで人間関係を深める
→頼むことで人間関係は深まる。意外と断られない。
⑤素の自分でいられる相手を選ぶ
→無理をしてキャラクターを演じることは心身に重大な問題を発生させてしまう。ときにはフィーリングや直感で人を選ぶのもあり。
第5章 やっかいな人間関係をうまく処分する方法
①相手の気持ちと自分の気持ちを切り離す
→自分の気持は自分の問題。相手の気持ちは相手の問題。
②二度と付き合わない決意と行動をとる
→一つのドアを閉じれば一つのドアが開くので、人間関係を処分することを過度に恐れず、大切な人と過ごす時間に充てる。
③イヤな人・思い出への対処法を身につける
→ウォーキングや階段ダッシュでリフレッシュ。
なお、嫌な記憶はあえて徹底的に思い出したほうが克服の近道。
④めんどうな人間関係を自ら作り出さない
→他人に悪印象を与えるような行動をしない。
見え透いたお世辞、自虐風自慢、偽善、傲慢など。
⑤自分の成長・進歩を意識する
→他人と比較せず、過去の自分と現在の自分を比べる。
第6章 あなたを幸せにする30人の友人
スマホの「よく使う項目」に30人登録する
まとめ
個人的には、DaiGoさんの人間関係に対する考え方が非常に好きなので、本書は参考になりまくりの内容でした。綺麗事を並べただけの人間関係本よりもはるかに価値のある内容となっていると思います。