【書評】やってはいけない勉強法(石井貴士著)を読んで
【書籍名】やってはいけない勉強法
【著者】石井貴士
【出版社】きずな出版
【初版出版日】2017/8/23
【ページ数】約210ページ
はじめに
正しい勉強法を知るために、必要なこと。
それは、「やってはいけない勉強法を知ること」。
効率の悪い勉強方法で頑張っても成果は出にくい。
ではどうするのが正しい勉強法なのか?
著者の答えは次のとおり。
勉強法のゴールは「瞬間記憶」が出来るようになること。
では、瞬間記憶をマスターすればどんなことができるようになるのか?
瞬間記憶で英単語を1単語1秒で覚え続けた結果、3ヶ月で偏差値30→70に。
Z会の模試で全国1位となることが出来たそうです。
【正しい勉強のステップ】
(0)やってはいけない勉強法を知り、正しい勉強法に切り替える
(1)瞬間記憶をマスターする
(2)努力する
本書では、瞬間記憶に到達するまでの、ステップ(0)について述べられています。
以下、本書より印象に残ったところを抜粋。
本書内容
☓書いて覚える
○目で見て覚える
→回転率を上げたほうが効率が良いという話。瞬間記憶のベースの考え方かと思います。
☓一発で覚えようとする
○3回以上、繰り返し見て覚えようとする
→瞬間記憶へ繋がる考え方のようです。
☓何も考えずに電車の席に座る
○電車の連結部分に座る
→適度な雑音(ガタンゴトン)があって集中出来るから
☓英単語帳を最初のページから覚えようとする
○名詞→動詞→形容詞→副詞の順で覚える
→名詞は説明不要で暗記するだけのものなので、まず名詞から覚える。また、名詞だけ知っていれば英会話でなんとかなることも多い。
☓英単語を語呂合わせで覚える
○英単語は単純反復記憶で覚える
→語呂合わせなどで覚えたイメージ記憶は長期間忘れにくいというメリットがあるが、思い出すのに時間がかかるデメリットがある。
実用的な英単語としては0秒で思い出す必要があるので単純反復記憶で覚えるべき。ただし、覚えるまでに時間がかかるので、何回も反復して記憶していく必要がある。
☓ノートを書くときは黒ペンを使う
○ノートを書くときは青ペンを使う
→青で書くだけで1.1倍記憶力が上がる
☓ノートを使う
○ルーズリーフを使う
→反復学習するときに切り貼りしやすいように。覚えたものは省いていき、まだ覚えていないものだけの一覧表を切り貼りして作っていく。
☓夜型なので朝は勉強しない
○朝はサンドイッチ記憶法のチャンスだ!
→夜、寝る前に暗記→睡眠により短期記憶から長期記憶へ移行→朝に復習することにより長期記憶を確実なものへ。
まとめ
教育投資の利回りは18%だと言われているそうです。子供も大人も勉強することは大事ですが、どうせやるなら正しい方法で効率良く学習したいですね。
著者が言う瞬間記憶とは、端的に言うと超高速でテキストを何回も回せということではないかと思います。ちょうど今、英単語を覚えている者としては参考になる内容でした。